WAFSの延長?

Microsoftと米Cisco Systemsは2月26日、Windows Server 2008CiscoのWAN高速化ソリューションWAAS(Wide-Area Application Services)の統合で提携すると発表した。Ciscoは仮想化コンポーネントをWAASアプライアンスに組み込み、顧客が既存のネットワークインフラ上で、Windows Server 2008のサービスをホスティングできるようにする。

拠点に散らばるファイルサーバを本社に統合するという案件で、選択肢の1つとして挙げられたのがWAFSでした。地方拠点のファイルサーバを本社に統合するくらいなんてことないんですが、その本社と地方を繋ぐ回線の細さで実現が難しかったりします。そのために地方拠点にファイルサーバを置いているようなものですからね。そこで細い回線でも通常の通信よりも早くやり取りが出来るようにというアプローチでWAFSが選択肢の一つでした。ただ、どう足掻いても回線速度以上は絶対に出ないわけです。ということで、ファイルのやり取りは本社に統合してしまい、画面情報だけ地方拠点に飛ばすというCitrixも選択肢に挙がりました。
結局EMCさんが東京-大阪間のレプリケーションを細い回線にもかかわらずコミットして負けちゃいましたけど…。WAFS自体を扱えるメーカーとその実績があまりないので、提案としてモノになる状態ではなかったのが敗因でもあります。