NECとEMCが出したストレージがすごいらしい

NECと米EMCは1月9日、中堅中小企業向けのSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)ストレージを発表した。「iStorage Eシリーズ(NEC)」「CLARix AX4(EMC)」ブランドで、両社が国内外で販売する。3T(テラ)バイトを標準搭載し100万円を切る価格のSANストレージは、業界最安値クラスとなる。
サーバーとの接続では、現在主流のFC(ファイバ・チャネル)に加え、イーサネットといったIPネットワークで接続できる「iSCSI(1Gビット/秒)」にも対応した。社内LANで用いている汎用的なネットワーク機器を使うことで、低価格でかつ容易にSANを構築・運用できるため、「iSCSIが中堅中小企業のSANストレージの主流になる」(NECの丸山好一執行役員常務)との考えからだ。丸山常務は、「ローエンド/エントリクラスのiSCSI-SANストレージ市場は、2011年には現在の約60倍にあたる236億円まで成長する」と語った。

社内でも話題になっていましたが、NECとEMCが出したストレージがスゴイらしい。と聞いて見てみたところ、やっぱりスゴイ。このレベルで100万を切っちゃうというのは何とも…。逆の悩みとして売っても売っても利益が上がりづらいんですけどね。
iSCSIというとパフォーマンスが悪いとか、よくそんな話をおっしゃっている方がいらっしゃいます。ただ、一般で言われるミッドレンジストレージ(HPで言うとEVA)ぐらいでないと、現在の1GbpsのEthernetの帯域を使い切ることはほとんどないでしょう(ディスク並べてSequential Accessはあると思う)
というのも、ディスクの性能がそこまで早くないからです。ディスク本数を増やして、多重度を上げてアクセスをしても、なかなか1Gbpsを使い切れないです(自分で検証した範囲では)
確かにプロトコルのオーバヘッドはFCよりTCP/IPのほうが大きいかもしれない。ですが、中小企業に入れるような共有ストレージで、FibreChannelが高くて買えないというお客様にはiSCSIで充分だと思います。
導入例がそんなに多いものではないので、敬遠されることが多いですが…。ちなみにBladeからiSCSIでAioBladeに接続して、VMwareによるHAを提案中です。Vmotionも予定に入っていたんだけど、予算の関係上除かれました。あくまでBlade2台間という極めて小さな構成ですけどね。